HOME>Air spiral 
コンセプト
マリンエアーの愛称を持つ神戸空港は神戸の町並みと六甲山を背景に海に面し、まさに自然を五感に感じ取れる環境に位置します。
1) 生命を生んだ海、生命を育てた緑に囲まれた空港であることから「生命=螺旋=スパイラル」。
2) すばらしい環境に生まれ、自然との共生を求める空港であることから、常に「共生による進化」をめざす。
3)建物内でも屋外でもさまざまな形で、自然を五感に訴える。
以上、植物により自然を見つめ、五感で感じ取り、共生のすばらしさを実感していただける空港になってもらいたいという願いでつくったコンセプトです。

基本的考え方
 海と山、自然の豊かさ、おしゃれという言葉が似合う神戸。旧居留地、中華街、異人館という異国情緒があり、WHO等国際的研究機関が存在する神戸。新たな玄関口となる神戸空港はこれらのイメージに加え、21世紀、震災10周年に開港される空港として、震災復興を通し神戸が学んだ「自然の驚異とすばらしさ」「市民主体のまちづくりの重要性」「健康―環境、体、心、経済の大切さ」「環境、経済の循環の大切さ」が一皮剥けた形で具現化された「ライフスタイル」として伝わってくるようなものでなければならない。
神戸空港おける花修景は、単に空港内の美観化、癒しという花、緑がもたらす効用だけでなく、下記に示す花と緑が社会のもたらす7つの効果をもたらすものとデザインされるべきである。
         
基本方針
1、宿根草や草花など管理コスト、デザイン性の維持が困難なものより、多肉植物や観葉植物を主体にし、「ネーチャーデザイン」をテーマに植物そのものの形や色、テクスチュアの美しさを伝えるアート性とセンスを売りにしたモダンガーデンとする。
2、内部空間、外部空間、アトリウム空間という環境条件の違い、植物の形、色、テクスチュアをポジティブに生かし、五感で自然の美しさが体感できるものとする。
3、花修景を行う場の環境に合った花修景タイプを選択するが、共通するコンセプトは
守るとともに、それぞれが都市緑化への新たな提案となるものとする。
4、花修景は量より質、メリハリをつけたものとする。
5、参加の新しい形として、植物を通しての異分野交流、経済効果が生れるシステムづくりとして、大学、企業(照明、情報)、アーティスト、緑関係企業の研究実験の場としてのシステムづくり、研究会等を設ける。
6、全体に流れるコンセプトを明確にするとともに、花修景スペースの確保と言う意味で、ショップやレストランにおいても、花修景のコンセプトが守られるようにデザインガイドラインを設ける。
7、空港が神戸の観光の売りとするためにも、キャンペーンにあわせたフラワーショーの開催など空港会社とのネットワークを持たせた形で季節毎のイベントとしてのフラワーショーを開催する。
TOP